2人以上が共有モードでレビューを同時に実施している際、特定操作と保存タイミングの組み合わせによっては、一部の指摘が消える
対象バージョン
Lightning Review 1.8 ~ 2.5.0
最新バージョンでは本問題は解消しています。バージョンアップをご検討ください。
2.5.1以降をご利用の場合は次のリンク先の手順で消えた指摘を復元できます。
現象
前提条件と現象が発生する操作をご説明します。
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前提条件
- レビューファイルを共有可能な状態(共有モード)にしている。
- 2人以上のユーザーが同じレビューファイルを開いて操作する。
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対象操作
ユーザーA、Bが以下の順に操作した場合、問題が発生します。- ユーザーA:ドキュメントの直下に指摘を1件追加して保存する。
- ユーザーB:レビューファイルを保存した後、任意の編集操作をして保存する。
指摘の追加/更新だけでなく、概要ページのレビュー名変更等ファイルの内容を変更する操作が該当します。- ユーザーA:以下のいずれかの操作を実施後に保存します。
最後の保存操作で2の変更がレビューファイルに反映されます。-
(a)「ドキュメントからアウトライン作成」をクリックする。
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(b) アウトラインが登録されていない状態で、矢印マークから対象ファイルを開く。
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(c)「ドキュメントの関連リンク」を変更後、アウトラインツリーを更新する。
更新後、アウトラインツリーを反映するか確認するダイアログで「はい」を選択する。 -
(d) 一旦指摘を他のアウトラインノードかドキュメントに移動し、再度元のドキュメントに戻す。
上記操作をすると、3を実施したドキュメントに登録した指摘がすべて削除されます。
発生する現象の具体例
下図で「○○機能 外部仕様書.docx」に対して上記3の手順を実施した場合、 登録されている17件の指摘が消えます。
問題発生時の復旧方法
仮に指摘が消えてしまった場合、Lightning Review だけでは復旧する(消えた指摘を戻す)ことは難しいです。
ただ、問題が発生する前のレビューファイルが残っている場合は、以下の手順で復旧できます。
- 問題発生前のレビューファイルを開く。
- Lightning Review を起動し、問題が発生したファイルを開く。
- 以下の機能を使って、1から2に必要な指摘だけコピー&ペーストで貼り付ける。
- 2のファイルを保存する。
レビューファイルを以下の場所に格納されている場合は、問題発生前のファイルを取得できます。
- ネットワークフォルダ:バックアップされているファイルを取得
- GitやSVNなどの構成管理ツール:履歴から直前バージョンのファイルを取得
問題の回避策
Lightning Review の共有モードを利用する/しないにより以下の回避策があります。
共有モードを利用する場合
この場合は運用時は、現象の「対象操作」実施時に以下の操作をしてください。
No | 対象操作 | 回避操作 |
---|---|---|
1 | レビューファイルを保存する | 他ユーザーが同時に編集していない時に実施する。 (ユーザーの編集有無は、「レビューの共有設定」ダイアログで確認できます。) |
2 | (b) アウトラインが登録されていない状態で、 矢印マークから対象ファイルを開く | 予めドキュメントの下にダミーノードを作成する。 |
3 | (c)「ドキュメントの関連リンク」を変更後、 アウトラインツリーを更新する | アウトライン解析をするか確認するダイアログで「いいえ」を選択する。 |
4 | (d) 一旦指摘を他のアウトラインノードかドキュメントに移動し、 再度元のドキュメントに戻す | 元の位置に戻す前にレビューファイルを一旦保存する。 |
共有モードを利用しない場合
以下のチェックを外すと、本問題は発生しません。
ただし、複数のメンバで同時に指摘を記載する事ができなくなるなど、運用に支障をきたすケースもあります。
以下の方法で回避できる場合は本対応を実施してください。
- 別々のレビューファイルに指摘を登録し、後から1つにまとめる。
- レビューファイルをGitHub/GitLabに登録し、Gitの機能を使って指摘をマージする。